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あとう和之のホームページ

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●衝撃映像・こんなに卑屈な民主党の質問

女性たちが訴えをおこした石原知事の「ババア発言」。
そのてんまつもふくめ、この問題を都議会できびしく追及した日本共産党の吉田信夫幹事長。

その部分をここにのせておきます。

石原知事がほとんど答弁不能に追い込まれていく様が、手に取るようにわかります。
また、この怒りの追及と、民主党都議のあまりにもひどい「おべっか質問」を比べてみて下さい。
(映像は↓、文字はこのページの一番下です)

日本共産党の吉田幹事長の知事追及の映像と、この民主党の卑屈な質問の映像はこちらで見られます(Windows Media Player/40kbps)。全体は5分30秒。はじめが共産党の吉田都議。最後の1分が民主党都議です。



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2003年3月4日 日本共産党の吉田幹事長による知事徹底追及の議事録
都議会予算特別委員会より

〇吉田委員
 次に、この四年間、住民の福祉の増進に最も大きな責任を負い、さまざまな人々が暮らす地域社会の共同、共生をつくり出す責任者としての自治体の首長にふさわしくない知事の発言がしばしば行われてきた問題についても触れざるを得ません。
 例えば、陸上自衛隊の記念式典で行ったいわゆる三国人発言、府中療育センターの視察後の定例記者会見での、ああいう人というのは人格あるのかね、という障害者への差別発言、さらに松井東大教授の言葉をかりたということで行われた、文明がもたらした最もあしき有害なものはババア、という発言です。この四年間を振り返ったときに、これらの基本的人権をじゅうりんするような発言は、私は決して放置することはできないと思います。
 さまざまな問題がありますが、時間的な制約がありますので、中でも女性蔑視発言について取り上げます。
 知事は、二〇〇一年十一月六日号の「週刊女性」で、インタビューに答える形で異常な女性蔑視発言を行いました。コピーですけれども、この「週刊女性」ですね。この中でこういっています。「これは僕がいってるんじゃなくて、松井孝典がいってるんだけど、『文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババァ』なんだそうだ。『女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪です』って。男は八十、九十歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって……。なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないわね」。
 この知事発言について、ご承知のとおり多くの女性団体が、知事発言は女性を侮辱するというだけでなく人間の尊厳にかかわる重大な発言、女性を蔑視し、女性の人権を根底から踏みにじるものなど、厳しい批判の声が上がりました。昨年末には、精神的苦痛を受けたとして女性たちが提訴をするというほどの怒りが広がっています。私は当然だと思うんです、これは。知事、にやにや笑っていますけれども。
 こうした女性たちの声に示されるように、知事として到底あるまじき女性蔑視、女性の人権否定の発言だと思うんです。謝罪し、撤回すべきだと思いますが、いかがですか。

〇石原知事
 共産党というのはかねてから言論ファッショだと聞いていましたけれども、私が人のいったことをクオートしていったことを、さらに曲解、要するにつまんでこういうことをいわれれば、それは誤解を生ずる人もいるでしょう。しかし、私はあくまでも松井孝典さんとの対談の中で、彼が、人類が人間として誕生してから何万年たつんですか、それからさらに何千年か前、人間が農耕というのを覚えてから備蓄が進み、つまり文明圏ですね、人間の、人間圏と彼はいいましたけれども、文明が派生して、それが人間の意思でいろいろな形で地球の自然な循環を変えたと。人間が動物を使役することも、その循環がゆがんだ一つの証左でしょう。
 その結果、今、今日このていたらくになって、人類がこの地球という惑星にあと何年か生存できない段階になって、松井さんがいわくに、まさに今ごろになって地球に優しい何とかというのは、たわけた話で、全くこういう大きな禍根というのを招いたのは人間自身の文明だということの中で、例として彼がいわれて、私は呵々大笑して、あなたの理屈は通らない、なるほどそういえばそうかもしらぬけれども、これはやっぱり政治家の口でいえませんなといって笑って、それで、これはテレビですから、それはつまんだところもあるでしょう。しかし、そこにいたスタッフも、私の特別秘書も、みんなそのことを聞いております。私は、ある意味で松井さんのいったことに、あの人の論理にインスパイアされましたけれども、これはあくまでも私がある啓発を受けただけでありまして、私の持論ではございません。

〇吉田委員
 自分の意見ではない、あくまでも松井教授の意見であるということを今いわれました。それで、今資料をお配りいたしましたけれども、私は改めてこのMXテレビ、知事が対談を行った、知事のところに行っているかもしれませんけれども、確かめてみました。しかし、少なくとも知事がいったような趣旨の発言は、このMXテレビで松井教授はされておりません。見てください。「ひとつは『おばあさん仮説』というんだけど。現生人類だけがおばあさんが存在する。おばあさんってのはね、生殖年齢を過ぎたメスが長く生きるということですよ。普通は生殖年齢を過ぎるとすぐ死んじゃうわけ。ほ乳動物でも、サルみたいなものでも。あるいはネアンデルタールもそうだったんじゃないかといわれている。『おばあさん』というのが存在するのは、われわれ現生人類だけなんですよ。これがね、いろんな意味で人口増加をもたらすんですよ。そのために、アフリカにいた人類がダーっと世界中に散っていって、それでさらにこういう人間圏をつくったと。」これしかいっていないんですよ。知事がいっているような、むだで罪で非常にあしき弊害だなんということは一言もいっていないんですよ、この趣旨は。
 しかもですよ、いいですか、知事もちゃんと見てくださいよ、資料の下段。では、松井教授のおばあさん仮説というのは一体どういうものか。(石原知事「片言隻句だ」と呼ぶ)あなた、片言隻句なんていうけれども、ちゃんと事実なんですから、しっかり見なさいよ。いいですか。これはアーク都市塾の松井教授の講義録をそのままとったものですよ。その中に、こういっているんですよ。
 「その一つの理由に『おばあさん仮説』がある。ゴリラ、チンパンジー、オランウータンなど類人猿のメスは、子供が産めなくなると数年と経たないうちに死んでしまい、おばあさんは存在しない。しかし、現生人類には存在する。何らかの理由でおばあさんが出現し、その結果人口が増加し、繁栄したという説である。おばあさんが存在すると、おばあさんの経験が活かされ、次の世代の出産はより安全になる。さらに、おばあさんに子供の世話をしてもらえるので、次の出産までの期間が短くなり、出産回数が増える。これらは人口増加をもたらす。こうして人口の増えた現生人類は世界中に散らばり、その過程で様々な道具を生み出し、さらに脳の回路が繋がり、言語が明瞭に話せるようになったことで、抽象的な思考ができるようになり、人間圏をつくるまでに繁栄したと考えられる。」。
 すなわち、いいですか、松井教授のおばあさん仮説というものは、人類の今日の発展はおばあさんの存在にあるんだと、他の類人猿と違って、高く評価をしているんですよ。知事のいっているようなことは、全くいっていないじゃないですか。事実と違うじゃないですか。これだけ私は具体的に、松井発言というものの事実を明らかにして、知事に撤回を求めたわけですよ。どうですか。

〇石原知事
 私は、あなたみたいに彼の講義を聞いたわけじゃございません。ただ、ほとんど二度目か三度目に会った、非常におもしろい方なので、私の番組に招待いたしました。そこで、限られた時間でありましたけれども、話題として、松井さんがいわれたことに印象を強くして(「松井さんは迷惑だよ」と呼ぶ者あり)迷惑じゃないでしょう。たくさん同じことを聞いた人もいます。
 ただ、やっぱりテレビの編集というのはありまして、いろんなところをつまんで、わかりやすく、一時間半ぐらい撮ったものを一時間にするんでしょう。その中で、要するに、テレビに映されない部分もあるわけですから、私はそれを自分なりに補って、人に一種の慨嘆として取り次いだわけでありまして、私はこれを撤回するしないじゃございません。

〇吉田委員
 私は、具体的に二つのMXテレビもちゃんと見ました。さらに、おばあさん理論なるものを具体的に話している、この松井教授のアーク塾の講義録も示して、松井教授の考えの中には、知事の発言したようなことは全くないんだという事実を示したんですよ。それでも、知事はあくまでも松井教授だということでいい張るわけですね。

   〔石原知事発言を求む〕

〇吉田委員
 いいですよ。まだあるんですよ。--じゃ、いいたいことがあったら、いってくださいよ。

〇石原知事
 ですから、テレビに映らなかった部分も含めて、私は、テレビでたった一度対談した限りの松井さんの言葉を、ああいう形で要約して人に伝えたわけです。

〇吉田委員
 問題は、じゃ、松井教授がこの問題についてどういうふうにいっているかということなんですよ。知っていますか、知事。(石原知事「知りませんよ」と呼ぶ)知らないでしょう。ひどいですよ。
 ここに「自然と人間」という雑誌があります。ここで記者が松井教授に取材をしています。そのときに、こういっているんですよ。引用もととされた松井教授に、石原知事の発言について電話で聞きました。
 これはコメントしようがないね、石原氏の発言を見ると、私のいっていることと全く逆のことだからね、私は、こういういい方はどこでもしたことはないし、おばあさん仮説という理論を私はいろんなところで話しているから、それを見てもらえばわかるでしょうと。
 本人が、私はそんなことをいうはずがないと。それは私の今までの理論、仮説を見てもらえば明らかだと、ここまでいっているんですよ。

〇石原知事
 私は、テレビの場以外の松井さんの発言に、それほど興味もございません。ただ、一度対談したときに、印象を取り次いだだけでありまして、ならば、必要なときだったら、私と松井さんと、どこかでお目にかかって、互いにいったことの……(「謝れ」と呼ぶ者あり)謝る必要はないでしょう。私は、私なりの印象のことを受け継いだだけでありますから。

〇吉田委員
 私は、松井教授自身のコメントも含めて具体的な事実で、知事の発言について謝罪と撤回を強く求めました。結局、「週刊女性」で述べた女性の人権を否定する恥ずべき暴言は、知事自身の発言だと。知事の思想を述べたものだというふうにいわざるを得ませんし、それは明確に都民を欺くものだということを厳しく指摘をしておきたいと思います。


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2002年2月27日 民主党・樋口ゆうこ都議の一般質問より


石原知事はいつも若々しく、大変お元気でいらっしゃいます。また、ビジュアル系知事ともいわれ、そして誤解を恐れずに申し上げますと、知事はとってもすてきでいらっしゃいます。しばしば過激なご発言があり、また女性にはかなりご理解が深いと感じておりましたのに、年末にはあまりにも大胆なご発言(※知事の女性蔑視発言)をされ、女性ファンは大変ショックを受け、減ってしまったようでございますが、はっとするほど知事は生き生きされていらっしゃいます。




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